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山田 礼司; 西堂 雅博
Journal of Nuclear Materials, 162-164, p.1040 - 1045, 1989/00
被引用回数:5 パーセンタイル:55.07(Materials Science, Multidisciplinary)最近リミタや第一壁に黒鉛を用い300C程度の高温に保持することで、プラズマ密度制御に良い結果を得ている。ここでは、黒鉛を高温に保持した際に炭化水素の型で放出される水素量を測定し、プラズマショット間に放出される量を評価する目的で実験を行った。比較のためにTiCでも同様の実験を行った。その結果、TiCの場合Hイオン照射を止めた際に放出される水素は、9割以上がHの型で放出されるのに対し、黒鉛の場合、Hの型とCHの型で放出される水素量は同程度か、もしくはCHの型で放出される方が大きい。350゜~500Cの温度範囲では、温度及びHイオン電流密度の増加とともにCHの型で放出される水素量が増加する。
西野 信博*; 久保 博孝; 逆井 章; 小出 芳彦; 杉江 達夫; 竹内 浩; JT-60チーム
Journal of Nuclear Materials, 162-164, p.386 - 391, 1989/00
被引用回数:5 パーセンタイル:55.07(Materials Science, Multidisciplinary)第一壁炭素化後のJT-60で、NBI加熱プラズマの軽不純物の振舞を考察した。NBI加熱プラズマでは、軽不純物の線スペクトルの時間変化に主に2つのタイプがある事が解った。1つは、炭素の線も酸素の線も同じような時間変化を示し、他は、炭素の線が増大すると同時に酸素の線が減少するものである。後者は、線スペクトルの空間分布に関する情報から炭素のin fluxの増大と酸素のin fluxの減少を表している。後者の起こる条件は、リミター配位、NBIパワー大、NBI加熱時のガスパフ量が小、である。これらの事とグラファイトの素過程から後者の時の炭素の増大は化学スパッターリングが主な原因であると考えられる。また、酸素の減少については素過程のデータが少なく原因が同定できていないが、プラズマ-壁相互作用である事は充分考えられる。
JT-60チーム; 細金 延幸
Journal of Nuclear Materials, 162-164, p.93 - 104, 1989/00
TiC-Mo壁のダイバータ実験におけるJT-60のダイバータ特性、グラファイト壁ダイバータ実験におけるHモード放電及び最近の高電流加熱実験の結果について報告する。ダイバータ特性として、ダイバータ排気装置によって密度制御が可能であること、エネルギー除去及び不純物制御が金属壁ダイバータで良い性質を示している。
松崎 誼; JFT-2Mチーム
Journal of Nuclear Materials, 162-164, p.752 - 756, 1989/00
放電洗浄において重要な役割を果たしている水素粒子束を、JFT-2Mのテーラ型放電洗浄(TDC)、ECR放電洗浄(ECR-DC)、グロー放電洗浄(GDC)の各放電洗浄において、昇温脱離法(TDS)によって測定した。プローブのカーボンは12C/sの昇温速度で1000C迄上昇した。TDSのスペクトルは800Cにそのピークを持った。水素粒子束の空間分布では、TDCとECR-DCで指数的に減衰し、その減衰長さは各々7.4cm、5.8cmであった。これはスクレープオフ層の長さの理論式とほぼ一致した。
仙石 盛夫; 相川 裕史; 星野 克道; 河西 敏; 河上 知秀; 川島 寿人; 近藤 貴*; 前田 彦祐; 松田 俊明; 松本 宏; et al.
Journal of Nuclear Materials, 162-164, p.667 - 673, 1989/00
被引用回数:4 パーセンタイル:49.15(Materials Science, Multidisciplinary)プラズマ周辺の中性ガス上昇を防ぐためにJFT-2Mにポンプリミターを取り付けた。その結果、実効粒子損失の約12%を排気することが出来、粒子補給率を30%改善することが出来た。又ポンプリミターは密度及び申込み時間の限界値を上昇出来、n値が34%改善されることが示された。リミターHモードに対しても有効であった。